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革修理ブログ
2026/03/23
本革と合成革の違いを徹底解説
革製品を選ぶとき、多くの人が最初に迷うポイントが「本革」と「合成革(フェイクレザー)」の違いです。見た目だけで判断するのは難しく、価格差も商品によって大きく異なるため、どちらを選ぶべきか悩む方は非常に多いでしょう。
本記事では 素材の構造・性能・経年変化・耐久性・メンテナンス・環境負荷・価格の理由まで、7000字規模で深く分かりやすく解説します。本革製品を愛用する職人や革研究者の視点も織り交ぜ、読めば確実に違いを理解できる内容です。

本革(リアルレザー)は、動物の皮を鞣(なめ)して腐敗を防ぎ、丈夫でしなやかな素材に加工したものです。一般的には牛革が最も多く、他にも豚・馬・羊・山羊・鹿・ワニ・ヘビといったさまざまな動物の皮が使われます。
動物の皮は「コラーゲン繊維」が複雑に絡み合っており、これが高い強度としなやかさを生み出します。自然の繊維構造は人工的に完全再現できないため、天然皮革ならではの質感・耐久性があります。
手間はかかるが長く使える
これが多くの革愛好家を惹きつけるポイントです。
合成革とは、布地(ポリエステルなど)の上に ポリウレタン(PU) や 塩化ビニール(PVC) をコーティングして革風に加工した人工素材です。人工皮革(シンセティックレザー)・PUレザー・PVCレザー・ヴィーガンレザーとも呼ばれますが、本革ではありません。
布地(基布)の上に樹脂(PU/PVC)を塗布し、型押しで「革のシボ(しわ模様)」を再現しています。近年は技術の進歩により、本革と見分けがつかないものまで登場しています。
合成革は手軽だが「長く育てる素材」ではなく「消耗品」といえます。
|
項目 |
本革 |
合成革(PU/PVC) |
|
素材 |
動物の皮(天然) |
樹脂 + 布地(人工) |
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価格 |
高い |
安い |
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耐久性 |
10〜20年、もっと長く使える |
3〜5年で加水分解 |
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重さ |
中〜重め |
軽い |
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通気性 |
高い(呼吸する) |
ほぼ無し |
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水への弱さ |
弱い(濡れに注意) |
表面は強い |
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メンテナンス |
必要(オイル・クリーム) |
ほぼなし |
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修理 |
可能(傷修復・再染色) |
不可(剥がれたら終わり) |
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匂い |
革の香り(芳香) |
化学臭 |
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エイジング |
良い変化が出る |
変化しない(劣化のみ) |
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個体差 |
ある(血筋・皺など) |
無い(均一) |
革は手作業工程が多く、素材そのものも限られているため、単価が高いのは当然の構造です。
安く作れる=寿命も短い、という構造です。
コラーゲン繊維はオイル分を保持し、乾燥・摩擦に強く、補修も可能。
合成革は以下のメカニズムで必ず劣化します。
どれだけ丁寧に使っても、寿命は本革に敵いません。

手間はあるが、適切に管理すれば長持ちし美しく育ちます。
手はかからないが、修理不能で寿命は短い。
財布、鞄、ブーツ、ベルトなど 長期使用前提のアイテム に最適。
トレンド品、季節限定のアイテム、低価格のファッションアイテムに適しています。
副産物としての側面が強い。
食肉産業で発生する皮を廃棄せず、資源として活用している。
ただし、クロム鞣しの排水問題など課題もある。
石油由来の合成素材で、加水分解後はマイクロプラスチックとして残る。
サステナビリティの面では課題も大きい。
環境負荷の観点では一概にどちらが良いとは言えず、製造方法が重要といえる。
数ヶ月使用すればすぐに分かる。

本革と合成革は、単に「本物か偽物か」という単純な違いではなく 素材としての哲学が全く異なります。
どちらが良い悪いではなく、用途と価値観によって選ぶべき素材が変わります。
革研究所 札幌店
住所:札幌市北区北34条西3丁目1-7北34条ビル1F
電話番号:011-600-6858
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代表者 城台 悦史
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