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2025/11/11

革製登山靴の選び方!

初めに

昨今登山ブームで登山に挑戦されるかたが多くなっていますよね。あなたはどのような登山靴で登山を楽しんでいますか?ピクニック程度の軽登山から3000m級の山々を縦走するような本格的な登山までそれぞれにあった登山を楽しんでおられると思います。

そんな楽しい登山にあなたは自分に合った登山靴を選んでいますか?

登山靴も日々進化しております。ゴアテックスやビブラムソールなどのわりと新しい機能を充実させたモデルもたくさんあると思います。

あなたは革製登山靴を試したことはありますか?

革製登山靴はピクニックから本格的な登山まで靴の形や機能で様々な登山にとてもピッタリな靴なんです。

ここでは一度革製登山靴というものに興味を持って頂けたらと思いブログを書いています。

メンテナンス次第で自分の足に合う靴を長く愛用できます。

ぜひ革製の登山靴をあなたの選択肢の一つとしてリストに加えてみて下さい。

革ブーツメンズ

1. 革の種類を確認する

革製登山靴を選ぶ際に重要なのは、使用されている革の種類を確認することです。登山靴に使われる革は主に「フルグレインレザー」「トップグレインレザー」「スプリットレザー」に分けられます。フルグレインレザーは表面の天然の質感を活かした高耐久・防水性に優れた革で、長期間使用しても劣化しにくく、登山靴の定番素材です。トップグレインレザーは表面を薄く削って均一化した革で、軽量で扱いやすい反面、耐久性はフルグレインよりやや劣ります。スプリットレザーは革の内側を利用したもので、柔らかく通気性がありますが、防水性や耐摩耗性は低めです。選ぶ際には、登山の環境や頻度に合わせて適切な革を確認することが大切です。また、革の仕上げやオイル加工の有無もチェックしましょう。これにより、履き心地と耐久性、メンテナンスのしやすさをバランスよく選べます。登山靴の革の種類を理解することは、長く安全に快適な登山を楽しむための第一歩です。

  • フルグレインレザー(銀付き革)
    最高品質。表面を削らず、革本来の強度と防水性を持つ。高級登山靴に多い。

  • ヌバックレザー
    表面を軽く起毛させた革。フルグレインより柔らかく、足に馴染みやすいが防水性はやや劣る。

  • スプリットレザー(床革)
    強度は劣るが軽量で柔らかい。ライトトレッキング向け。

2. ソール(靴底)の仕様

革製登山靴のソール(靴底)は、登山の安全性や快適性を左右する重要な要素です。一般的に登山靴のソールは、耐摩耗性・グリップ力・衝撃吸収性を兼ね備えたラバー素材が主流です。靴底の形状には「ビブラムソール」や「モノソール」などがあり、岩場やぬかるみ、雪道などの多様な環境に対応します。

革製登山靴の場合、アッパーが革であるためソールとの接合部分も耐久性が求められ、一般的には縫い付け(グッドイヤーウェルト)や接着の二重構造でしっかり固定されます。特に縫い付けソールは修理が容易で、長期間の使用にも適しています。

また、ソールの硬さも重要です。硬めのソールは安定性が高く岩場での歩行に向き、柔らかめのソールは衝撃吸収に優れ、長距離の登山で疲労を軽減します。さらに、ミッドソールにEVAやPU素材を挟むことで、軽量化とクッション性を両立させるモデルも増えています。

革製登山靴の選び方では、ソールの素材・形状・硬さをチェックし、登山スタイルや目的に合ったものを選ぶことが、快適で安全な登山につながります。

ご相談はお気軽に札幌革研究所まで!

 

  • ビブラムソールなど、耐摩耗性の高いソールを採用しているかを確認。

  • ゴムの硬さは耐久性とグリップ力に直結。

  • 張り替え可能なタイプなら長く愛用できる。

革ブーツと落ち葉

3.  足首のホールド感

革製登山靴を選ぶ際に、足首のホールド感は登山の安全性と快適性を左右する重要なポイントです。革靴は天然素材特有の硬さと適度な柔軟性があり、履き込むほど足に馴染む特性があります。しかし、足首部分のホールド感が不足すると、岩場や不安定な斜面での足のぐらつきや捻挫のリスクが高まります。

足首をしっかり支える靴は、甲部分からくるぶしにかけて均等に圧力をかけるデザインが特徴です。シューレースを調整することで、個々の足形に合わせたフィット感を得られます。また、革製靴は新品時に少し硬く感じることがありますが、履き馴染むことでホールド力が増すため、最初はソックスを工夫するなどして調整するのがおすすめです。

さらに、足首周りのパッドや補強素材の有無も確認しておきたいポイントです。適切なホールド感は長時間の歩行でも疲れにくく、登山中の安定性を高めます。革製登山靴選びでは、履き心地を重視し、試し履きで足首の固定感を必ず確認することが、安全で快適な登山につながります。

 

  • ハイカット:岩場や縦走向き。捻挫防止に有利。

  • ミドルカット:日帰りや軽めの登山向き。軽快さ重視。

革製は基本的にハイカットが多く、重量はあるが安定性は抜群。

女性用革ブーツ

4. ラスト(木型)の形

革製登山靴における「ラスト(木型)」は、靴の履き心地や機能性に直結する重要な要素です。ラストは靴の内部の骨格となる形状で、足幅や甲の高さ、つま先の角度、踵のフィット感などを決定します。革は柔らかく伸びる性質がありますが、ラストがしっかり足の形に合っていないと、履き始めから圧迫感や摩擦が生じ、長時間の登山で疲労や靴ずれの原因になります。

登山靴では、一般的にラウンドラストやセミラウンドラストが多く使われます。ラウンドラストは足全体を包み込み、つま先に余裕がありながら安定性が高い設計。セミラウンドラストは、ややシャープな形で軽量登山やトレッキング向きです。幅広や甲高の足の場合は、専用のラストを用いたモデルを選ぶと快適性が増します。

さらに、ラストの形は靴の耐久性にも影響します。革が無理なく伸縮できる形状であれば、長期使用でもひび割れや型崩れが起きにくくなります。購入時は試着でつま先や踵のフィット感、歩行時のホールド感を確かめ、自分の足に合ったラストの靴を選ぶことが、快適で安全な登山への第一歩です。

 

  • 日本人は甲高・幅広が多いため、欧米ブランドのラストは合わない場合も。

  • 国産メーカーやアジア向けモデルを検討するとフィットしやすい。

5. 重量と使用目的のバランス

革製登山靴を選ぶ際、重量と使用目的のバランスは非常に重要です。革靴は耐久性や足のホールド感に優れる一方、軽量化された合成素材の靴に比べ重くなりがちです。そのため、長時間のハイキングや低山トレッキングなら軽めの革靴がおすすめで、疲労を軽減できます。一方、本格的な登山や険しい山岳ルートでは、足首の保護や耐久性を優先してやや重めのモデルを選ぶ方が安心です。また、防水性や通気性も目的に応じて確認しましょう。日帰り登山なら軽量性重視、縦走や雪山では保護性重視といった具合に、使用目的に合わせて革の種類や厚み、靴底の剛性を選ぶことが、快適で安全な登山につながります。革の良さを活かしつつ、自分の登山スタイルに合ったバランスを意識しましょう。

  • 本格縦走・重荷を背負う → 重量があっても頑丈なモデル

  • 低山・日帰り中心 → 軽量で柔らかいモデル

  • 雪山や厳冬期 → 二重構造や厚革のモデル

6. 防水加工とメンテナンス性

革製登山靴を選ぶ際は、防水性能とメンテナンス性のバランスが重要です。本革は通気性が良く耐久性も高いですが、雨や雪に弱いため防水加工が必須です。ゴアテックスなどの防水透湿素材をライニングに使用したモデルは、雨天時でも快適さを保ちやすくなります。一方、革は適切な手入れを行うことで長持ちします。使用後はブラッシングで泥や汚れを落とし、防水スプレーやワックスで保湿・撥水処理を行うと効果的です。防水性とメンテナンスの手間を理解し、自分の登山スタイルに合った靴を選ぶことが、快適で長持ちする登山靴選びのポイントです。

  • オイルドレザーやワックス仕上げなら防水力が高い。

  • GORE-TEXなどのライナー入り革靴もあるが、通気性は革単体に比べ低下する。

  • 「自分で手入れする楽しみ」も革製登山靴の醍醐味なので、ケアのしやすさも選ぶポイント。

7. 実際に試し履きする

  • 厚手の登山用ソックスを履いた状態で必ず試す。

  • 下り坂でつま先が当たらないか、上りでかかとが浮かないかをチェック。

  • 店員に相談して足形に合うモデルを選ぶと失敗が少ない。

    ブーツ修理店

まとめ

革製登山靴を選ぶ際は、まず使用目的と登山スタイルを明確にすることが重要です。防水性や透湿性を持つフルグレインレザーか、軽量なヌバックなど革の種類を確認しましょう。足型に合ったラスト(木型)でホールド感があり、ソールのグリップ力や耐久性もチェック。重量とのバランスを考え、メンテナンス性も重視すると長く快適に使用できます。

革製登山靴を選ぶときは、

  • 革の種類(強度・防水性)

  • ソールの耐久性と張替え可否

  • フィット感(ラスト・足首ホールド)

  • 重量と使用目的のバランス
    を重視すると、自分に合った“一生もの”に出会えます。

 

店舗情報:革のことなら何でも!

革研究所 札幌店

住所:札幌市北区北34条西3丁目1-7北34条ビル1F

電話番号:011-600-6858

営業時間:平日10~19時

修理対応エリア:北海道 札幌市全域エリア

革研究所HP:https://sapporo-kawa-kenkyujyo.com/

革修理対応製品

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革鞄・バック

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革ソファー・革の椅子の修理実績も多数ございます。痛み具合によっては革の張替えも可能です。カッシーナ(CASSNA)等のブランドソファー修理もお気軽にご相談ください。

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