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革修理ブログ
2025/09/17
革財布表皮が擦れてツヤ消え…でも、修復で新品同様に
革製品は「時と共に育つ素材」といわれます。長年愛用することで味わい深い光沢や柔らかさが生まれ、持ち主だけの特別な表情を見せてくれます。しかし、その一方で避けられないのが「擦れ」や「ツヤ消え」といった経年変化です。特にバッグや財布、靴といった日常的に使うアイテムほど摩擦が多く、表面のコーティングが失われ、くすんだ印象を与えてしまいます。
一見すると「もう寿命かな」と思ってしまいがちですが、実は革は修復可能な素材です。適切なケアやリペアを施すことで、新品同様の輝きを取り戻すことができます。本記事では、札幌革研究所が革製品の表皮が擦れてツヤを失った際に起こる現象のメカニズムから、具体的な修復方法、そして長く美しく使うための予防策までを詳しく解説します。
革の表面は「銀面」と呼ばれる繊細な層で覆われています。ここに光を反射する油分やワックス成分が均一に存在していることで、自然なツヤが生まれます。しかしバッグを持ち歩いたり財布をポケットに出し入れする際に摩擦が繰り返されると、銀面が少しずつ削られ、光沢を生む層が薄れてしまいます。
革は動物の皮膚が原料であり、一定の油分を含んでいます。この油分があることで柔らかさとツヤが保たれていますが、時間の経過や紫外線、エアコンの風などによって内部の油分が失われ、乾燥が進みます。その結果、表面がカサつき、くすんで見えるのです。
手の皮脂や外気中のホコリが革の表面に付着すると、光を乱反射させてしまいます。新品の時には均一に光を反射していた表面も、汚れが蓄積するとツヤを奪われ、曇ったような見た目になってしまいます。
革のツヤを取り戻すためには、正しい手順を踏むことが不可欠です。無理に光沢剤を塗り重ねるだけでは一時的な改善にしかならず、かえって革を痛める原因にもなります。
まずは汚れをしっかり落とすことから始めます。革専用のクリーナーを柔らかい布に取り、優しく拭き上げます。アルコール成分が強いものは革を乾燥させてしまうため避けるのが賢明です。ここでしっかりと汚れを取り除くことで、後に塗布する栄養クリームの浸透がスムーズになります。
次に重要なのが栄養クリームの塗布です。ラノリンやミンクオイルなど、動物由来の油分を含むクリームは革との相性が良く、乾燥して失われた油分を補給してくれます。指先で薄く塗り広げ、柔らかい布で均一に馴染ませることで革の内部まで潤いが行き渡り、自然なツヤが復活していきます。
クリームが浸透した後は、馬毛ブラシや柔らかなクロスで磨き上げます。この摩擦は「磨耗」ではなく「摩光」と呼ばれ、革の表面に光沢を蘇らせる工程です。さらに光沢を強めたい場合は、ワックスを薄く塗布して鏡面仕上げを行う方法もあります。
家庭でのケアでも十分にツヤは取り戻せますが、深い擦れや色落ちがある場合には札幌革研究所のような専門店での修復が最も確実です。
色が抜けてしまった部分には、専用の染料を用いて補色が行われます。プロは元の色に合わせて調合するため、修復跡が目立たず新品のように蘇ります。
摩擦に強い透明コーティングを施すことで、修復後の状態を長持ちさせることが可能です。これは素人では難しい工程であり、プロの技術ならではの仕上げといえます。
プロによる修復は費用がかかりますが、お気に入りのブランドバッグや思い出の詰まった財布が新品同様に甦る価値は計り知れません。単なる「物」としてではなく、「人生を共に歩む相棒」として再び活躍してくれるのです。
修復でツヤを取り戻した後は、その状態を維持するためのケアが重要です。
こちらは、10年以上使われた本革の折り畳み財布。
表面には、以下のような症状が出ていました:
お客様は「これほどまでにくたびれてしまった革でも、本当に修理できるのか」と不安そうでしたが、
札幌革研究所では、革の“再生”に自信があります。
当店の職人が一点一点、状態に合わせて以下の作業を実施:
表皮クリーニング(表面の汚れと油分除去)
色合わせ・染め直し(元の色に限りなく近づけ調色)
スレ部分の補修・再塗装
革専用の保湿剤・トップコートで仕上げ
修復後は以下のような変化がありました:
お客様からは「まさかここまで戻るとは思わなかった。新品を買ったみたいです」と喜びの声をいただきました。
作業内容 |
料金(税込) |
クリーニング(縦横35㎝まで) |
¥4,320~ |
小物メンテナンス(縦横35㎝まで) |
¥14,370~ |
オールメンテナンスパック(ジャケット) |
¥19,170~ |
※状態や素材によりお見積りは変動いたします。無料で診断いたしますので、お気軽にご相談ください。
革製品の魅力は「劣化しないこと」ではなく、「変化していくこと」です。擦れやツヤ消えも、その製品を愛用してきた証であり、時間の積み重ねを映すものです。しかし、そこに適切な修復やケアを加えることで「味わい」と「美しさ」を両立させることができます。
新品の輝きが戻った財布やバッグを手にした時、持ち主は「また一緒に歩んでいこう」と思えるでしょう。革製品を修復することは、単なる物質的な回復ではなく、自分の時間や思い出をもう一度輝かせる行為なのです。札幌革研究所では皆様のパートナーである革製品のメンテナンスをしております。些細なことでも構いませんので、何か革のことで気になることがあれば気軽にご連絡下さい!
革製品の表皮が擦れてツヤが消えるのは避けられない現象ですが、それは終わりではありません。
大切なのは「革は育てられる素材」という認識です。愛着のあるアイテムだからこそ、適切な修復とケアを通じて、末永く共に歩み続けましょう。
革研究所 札幌店
住所:札幌市北区北34条西3丁目1-7北34条ビル1F
電話番号:011-600-6858
営業時間:平日10~19時
修理対応エリア:北海道 札幌市全域エリア
皮研究所HP:https://sapporo-kawa-kenkyujyo.com/
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