革修理ブログ

革修理ブログ

全てのブログ

2026/06/05

擦れと汚れの酷いHTC #SN-32 Beltを復活させてみた

革研究所札幌店 修復事例

アメカジやヴィンテージファッション好きの間で、圧倒的な存在感を放つのが Hollywood Trading Company 、通称HTCのスタッズベルトです。

その中でも特に人気が高いのが「SN-32」シリーズ。
ハンドメイドで打ち込まれたスタッズ、無骨なレザー、そして長年使い込むことで生まれる独特のエイジング感が魅力です。HTCは1930〜50年代ヴィンテージスタッズベルト文化を現代に蘇らせたブランドとして有名で、世界中の革好きから支持されています。

今回、革研究所札幌店へ持ち込まれたのは、長年愛用され擦れや汚れが深刻化してしまったHTC #SN-32 Beltでした。

修復前の状態|“味”を超えてしまった劣化

汚れたHTC #SN-32 Belt

今回のベルトは、10年以上デニムと合わせて使われていた一本。

HTCらしい経年変化は出ていたものの、状態はかなりハードでした。

特に目立っていたのは、

  • ベルト穴周辺のひび割れ
  • 剣先部分の擦れ
  • 全体の黒ずみ
  • スタッズ周辺のくすみ
  • 革表面の乾燥
  • コバ部分の毛羽立ち

など。

毎日使い込まれたことで革の油分が抜け、表面はカサつき、触ると硬化も進行していました。

HTCのSN-32は、細身ながら厚みのあるレザーを使っているモデルです。
特にスタッズ周辺は負荷がかかりやすく、乾燥が進むと革が割れやすくなります。

オーナー様も、

「気に入っていたけど、さすがにもう限界かもしれない」

と感じていたそうです。

しかし、HTCのようなレザーベルトは修復によって大きく印象が変わります。

革研究所札幌店で行った修復内容

今回、革研究所 札幌店 で行った修復は、大きく分けて4工程でした。

1. 全体クリーニング

まず最初に行ったのは蓄積した汚れの除去。

HTCベルトは凹凸が多く、スタッズ周辺に汚れが溜まりやすい特徴があります。

専用クリーナーを使用しながら、

  • 革表面の黒ずみ
  • 皮脂汚れ
  • 古いワックス
  • ホコリ

などを丁寧に除去していきました。

特にスタッズ周辺は慎重な作業が必要で、強く擦ると革を傷める可能性があります。

長年の汚れが落ちるだけでも、ベルト全体の印象はかなり変化しました。

2. 擦れ・ひび割れ補修

次に行ったのがダメージ部分の補修です。

剣先やベルト穴周辺は特に負荷が集中するため、革表面が荒れていました。

ここでは補修剤を使用しながら表面を整え、自然な質感へ近づけていきます。

HTCは新品感を出しすぎると魅力が消えてしまうため、“ヴィンテージ感を残す修復”が重要になります。

革研究所札幌店では、あえて少しエイジング感を残しながら違和感のない仕上がりへ調整しました。

修復後のHTC #SN-32 Belt

3. カラー補色

今回もっとも難しかったのが色合わせでした。

HTC特有のブラウンレザーは、単純な茶色ではなく、長年使われた深みがあります。

そこで数種類のカラーを調色し、オリジナルの雰囲気を壊さないよう補色。

擦れで白っぽくなっていた部分も自然に馴染み、全体の統一感が戻りました。

4. オイル・保湿仕上げ

最後に失われていた油分を補給。

乾燥して硬くなっていた革に柔軟性が戻り、手に持った瞬間の質感も大きく改善しました。

修復後は、

  • 深みのあるツヤ
  • 革のしなやかさ
  • HTCらしい重厚感

が復活。

新品のように綺麗すぎるわけではなく、「大切に育てられたヴィンテージHTC」という雰囲気に仕上がりました。

オーナー様からも、

「またデニムに合わせて使いたくなった」

という嬉しい感想をいただきました。

修復後の変化|“ボロボロ”から“味のある一本”へ

修復中のHTC #SN-32 Belt

HTCのSN-32は、新品状態よりも“育った状態”に魅力があるベルトです。

だからこそ修復では、

「傷を完全に消す」のではなく、

「長年使われてきた雰囲気を活かす」

ことが重要になります。

今回の修復でも、オリジナルの空気感を残しながら、これから先も長く使える状態へ復活しました。

近年はHTCの価格も上昇しており、SN-32シリーズは新品で6万〜8万円前後するモデルも珍しくありません。

そのため、気に入った一本を修復しながら使い続ける人も増えています。

革研究所札幌店と他業者の価格比較

HTCスタッズベルト修復のおおまかな相場を比較すると、以下のようになります。

修復内容

革研究所 札幌店

他修理業者の相場

全体クリーニング

4,000〜8,000円前後

5,000〜10,000円前後

擦れ・ひび割れ補修

8,000〜18,000円前後

10,000〜25,000円前後

カラー補色

10,000〜20,000円前後

15,000〜30,000円前後

オイル保湿仕上げ

基本料金内〜3,000円程度

3,000〜5,000円程度

トータル修復

15,000〜35,000円前後

25,000〜50,000円前後

※状態・スタッズ数・革の劣化状況によって変動します。

HTCのベルトは“修復して育てる”革製品

Hollywood Trading Company のSN-32は、単なるファッションアイテムではありません。

  • 擦れ
  • 色変化
  • 修復歴
  • 使用感

そうした時間の積み重ねも含めて魅力になる革製品です。

だからこそ、ボロボロになったから処分するのではなく、専門店でメンテナンスしながら使い続ける価値があります。

もし、

  • ベルト穴が傷んできた
  • 革が乾燥している
  • 擦れがひどい
  • 色抜けが気になる

という状態なら、早めの修復がおすすめです。

お気に入りのHTCベルトを、もう一度“毎日使いたくなる一本”へ蘇らせてみてはいかがでしょうか。

 

革のことなら何でも!

革研究所 札幌店

住所:札幌市北区北34条西3丁目1-7北34条ビル1F

電話番号:011-600-6858

営業時間:平日10~19時

修理対応エリア:北海道 札幌市全域エリア

皮研究所HP:https://sapporo-kawa-kenkyujyo.com/

革修理対応製品

革修理対応製品

革鞄・バック

革鞄・バック

革の鞄(カバン)のスレやキズの補修、変色、革の色を変える(カラーチェンジ)までお任せください。VUITTON(ヴィトン)GUCCI(グッチ)等の革ブランド品も修理可能です。

財布・小物

財布・小物

革財布(サイフ)、小銭入れ、キーケース等の小物全般の革のキズ、スレをキレイに修理いたします。CHANEL(シャネル)GUCCI(グッチ)等のブランド革小物の修理ももちろんOKです。

革靴・ブーツ

革靴・ブーツ

男性物の革靴、女性物のブーツ等靴の革修理(スレ・キズの補修)も可能です。思い出の有る革靴等の修理はお任せください。もちろん革靴の修理に関してもブランド靴の修理可能です。

革衣類

革衣類

革ジャン、革コート・革のジャケット等革衣類の修理、補修もお任せください。部分的なスレ・キズの補修から、革全体の色を変える(カラーチェンジ)まで幅広く対応いたします。

ソファー・椅子

ソファー・椅子

革ソファー・革の椅子の修理実績も多数ございます。痛み具合によっては革の張替えも可能です。カッシーナ(CASSNA)等のブランドソファー修理もお気軽にご相談ください。

自動車内装

自動車内装

自動車の革ハンドル・革シートの修理(リペア)も可能です。ベンツ・BMWなどの高級外車から、国産の自動車まで数多くの修理実績がございますのでお気軽にお問合せください。

店舗情報

革研究所 札幌店

代表者 城台 悦史
所在地 札幌市北区北34条西3丁目1-7北34条ビル1F
TEL 011-600-6858

対応エリア
北海道 札幌市全域エリア

当店の革修理は革の事を知り尽くした熟練職人が一点一点丁寧に修理・補修いたします。思い出の有る大切な革製品を安心してお任せください。また、ブランド品(VUITTON・CHANEL・GUCCI等)の革修理経験も豊富です。革のキズやスレの補修はお任せください。革修理の御見積やお問合せはもちろん無料です。

PAGE TOP