革修理ブログ

革修理ブログ

全てのブログ

2026/05/13

ボロボロに劣化したバイカー革ジャンが蘇るまで

革研究所札幌店による革ジャン修復ビフォーアフター 

長年バイクと共に走り続けた革ジャンには、単なる衣類ではない“歴史”があります。
雨風を受け、紫外線に晒され、何度も袖を通された一着には、その人だけの思い出が刻まれています。

しかし、どれほど上質なレザーでも、メンテナンスを怠れば必ず劣化します。今回ご紹介するのは、かなりダメージが進行した黒のバイカー革ジャンを、革研究所札幌店で修復し、美しく蘇らせた事例です。

 

修復前 ― 深刻な劣化状態

修復前の黒いバイカー革ジャン

修復前の革ジャンは、全体的に乾燥が進み、革の油分が抜け切った状態でした。

特に目立っていたのは、

  • 袖部分のひび割れ
  • 表面の擦れと色抜け
  • 全体的な白化
  • 硬化によるゴワつき
  • 雨染みや汚れの固着

といった症状です。

バイカー系の革ジャンは、走行中に常に風・紫外線・排気ガス・雨に晒されます。さらに、肩・肘・袖口などは摩擦が集中するため、一般的なレザージャケットより劣化速度が早い傾向があります。

革は本来「生きている素材」に近く、油分と水分のバランスによって柔軟性を保っています。しかし劣化が進むと、

  • 革が硬くなる
  • 表面塗装が割れる
  • 色が抜ける
  • 繊維が崩れる

という流れでダメージが深刻化していきます。

ここまで進行すると、市販のレザーオイルだけでは改善が難しく、「修復」の領域に入ります。

 

修復後 ― 革ジャンが再び「着たくなる一着」に

修復後の革ジャンは、まるで別物のように蘇りました。

失われていた黒の深みが戻り、袖の劣化感も大幅に改善。
革本来の重厚感と存在感が復活しています。

さらに、硬化していた革も柔らかさを取り戻し、着用感まで改善されました。

古い革ジャンは新品にはない魅力があります。
身体に馴染んだシワや経年変化は、その革ジャンだけの個性です。

修復は、その“味”を残しながら寿命を延ばせることが最大の魅力と言えるでしょう。

 

修復工程

今回、革研究所札幌店では以下の工程で修復を行いました。

① クリーニング・脱脂

まず表面に固着した汚れや古い油分を除去。
長年蓄積した排気汚れや皮脂を丁寧に洗浄します。

この工程を雑に行うと、後の染色ムラや剥離の原因になるため非常に重要です。

 

② 革の保湿・柔軟化

乾燥で硬化した革に専用溶剤と栄養分を浸透させ、柔軟性を回復。

修復前はパリパリ感が強かった革も、徐々にしなやかさを取り戻していきました。

バイカー革ジャンは厚革が多いため、表面だけでなく内部繊維まで栄養を浸透させる技術が必要になります。

 

③ 傷・ひび割れ補修

袖や腕部分の細かなひび割れを補修。
深い傷は下地処理を行い、革表面を滑らかに整えます。

この工程によって、劣化特有の“疲れた印象”が大きく改善されます。

 

④ ブラック再染色

色抜けした部分を中心に、革全体をブラックで再染色。

ただ黒く塗るだけではなく、

  • 元の風合い
  • 革のシボ感
  • 自然な艶感

を残すよう調整しながら施工します。

安価な修理では“ベタ塗り感”が出ることがありますが、自然な仕上がりを目指すには高い技術が必要です。

 

⑤ トップコート・仕上げ

最後に耐久性を高めるトップコートを施工。

これにより、

  • 色移り防止
  • 耐摩耗性向上
  • 防汚効果
  • 紫外線ダメージ軽減

といった効果が期待できます。

革職人による修復中の革ジャン

 

革ジャンを修復するメリット

思い出を残せる

長年着続けた革ジャンには愛着があります。
修復することで、思い出ごと次世代まで残せます。

 

新品購入より安い場合が多い

高品質なライダースは新品だと10万円以上することも珍しくありません。

修復であれば、その半額以下で蘇るケースもあります。

 

着心地が維持される

新品の革ジャンは硬く、身体に馴染むまで時間がかかります。

修復なら、既に馴染んだサイズ感やシワ感をそのまま活かせます。

 

廃棄せず環境にも優しい

レザー製品を長く使うことは、サステナブルな選択にも繋がります。

 

革ジャン修復料金比較表

修理内容

革研究所札幌店

一般修理店A

一般修理店B

クリーニング

8,000〜12,000円

10,000〜15,000円

8,000〜14,000円

部分補色

12,000〜20,000円

15,000〜25,000円

18,000〜30,000円

全体染め直し

25,000〜45,000円

35,000〜60,000円

40,000〜70,000円

ひび割れ補修込みフルリペア

40,000〜65,000円

55,000〜90,000円

60,000〜100,000円

※状態・サイズ・ダメージ範囲により変動

 

まとめ

革ジャンは、劣化したから終わりではありません。

むしろ、本当に価値が出るのは“着込まれた後”とも言えます。

今回のように、深刻なダメージがあったバイカー革ジャンでも、適切な修復によって再び着られる状態まで蘇らせることが可能です。

革研究所札幌店では、単に綺麗にするだけではなく、その革ジャンが持つ雰囲気や歴史を残しながら修復を行っています。

「もう捨てるしかないかもしれない」

そう思っていた革ジャンが、再び愛用できる一着として戻ってくる。
それこそが、レザー修復の最大の魅力なのかもしれません。

 

革のことなら何でも!

革研究所 札幌店

住所:札幌市北区北34条西3丁目1-7北34条ビル1F

電話番号:011-600-6858

営業時間:平日10~19時

修理対応エリア:北海道 札幌市全域エリア

皮研究所HP:https://sapporo-kawa-kenkyujyo.com/

革修理対応製品

革修理対応製品

革鞄・バック

革鞄・バック

革の鞄(カバン)のスレやキズの補修、変色、革の色を変える(カラーチェンジ)までお任せください。VUITTON(ヴィトン)GUCCI(グッチ)等の革ブランド品も修理可能です。

財布・小物

財布・小物

革財布(サイフ)、小銭入れ、キーケース等の小物全般の革のキズ、スレをキレイに修理いたします。CHANEL(シャネル)GUCCI(グッチ)等のブランド革小物の修理ももちろんOKです。

革靴・ブーツ

革靴・ブーツ

男性物の革靴、女性物のブーツ等靴の革修理(スレ・キズの補修)も可能です。思い出の有る革靴等の修理はお任せください。もちろん革靴の修理に関してもブランド靴の修理可能です。

革衣類

革衣類

革ジャン、革コート・革のジャケット等革衣類の修理、補修もお任せください。部分的なスレ・キズの補修から、革全体の色を変える(カラーチェンジ)まで幅広く対応いたします。

ソファー・椅子

ソファー・椅子

革ソファー・革の椅子の修理実績も多数ございます。痛み具合によっては革の張替えも可能です。カッシーナ(CASSNA)等のブランドソファー修理もお気軽にご相談ください。

自動車内装

自動車内装

自動車の革ハンドル・革シートの修理(リペア)も可能です。ベンツ・BMWなどの高級外車から、国産の自動車まで数多くの修理実績がございますのでお気軽にお問合せください。

店舗情報

革研究所 札幌店

代表者 城台 悦史
所在地 札幌市北区北34条西3丁目1-7北34条ビル1F
TEL 011-600-6858

対応エリア
北海道 札幌市全域エリア

当店の革修理は革の事を知り尽くした熟練職人が一点一点丁寧に修理・補修いたします。思い出の有る大切な革製品を安心してお任せください。また、ブランド品(VUITTON・CHANEL・GUCCI等)の革修理経験も豊富です。革のキズやスレの補修はお任せください。革修理の御見積やお問合せはもちろん無料です。

PAGE TOP