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革修理ブログ
2026/01/23
豚革(ピッグスキン)のススメ
革と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、牛革・馬革・山羊革などのメジャー素材だろう。しかし、実は日本国内で最も多く生産され、世界から高い評価を受けているのが 「豚革(ピッグスキン)」 だ。
豚革は牛革ほどの知名度がなく、一般消費者からは「安価な革」というイメージを持たれることもある。しかしプロの革職人やデザイナー、加工業者の間では「使い勝手の良い万能革」「軽さ・強度・通気性の三拍子がそろう素材」として重宝されている。
そして近年、サステナブルな視点からも豚革は再評価されている。日本人が日常的に食している豚肉の副産物であり、廃棄されるはずの皮を価値ある素材へと昇華させ、国内で加工まで完結する数少ないレザーだからだ。
本記事では、そんな日本が誇る豚革の魅力、機能性、歴史、製造過程、使われ方、さらに長く愛用するためのメンテナンス方法まで、徹底的に解説していく。
「豚革ってこんなにすごかったのか!」と思ってもらえる内容になっているはずだ。

豚革とは、読んで字のごとく豚の皮を鞣(なめ)して革にしたものだ。英語では“pig skin”または“hog leather”とも呼ばれる。
豚革の最大の特徴は、なんといっても 日本が世界最大級の生産国 である点だ。豚革は海外ではそれほど一般的ではない。しかし日本では豚肉の消費量が非常に多く、皮が大量に副産物として生まれる。
この大量の豚皮を捨てずに活用するため、加工技術が高度に発展し、結果として世界から高評価される品質に到達した。
豚革の見た目の象徴が、
「三つ並んだ毛穴(3点セットの毛穴)」
だ。豚は皮膚の毛穴が3つ一組で規則的に並んでいるため、これが表面に独特の模様を生む。
この毛穴はデザイン性の特徴でもあるが、同時に 高い通気性につながる重要なポイント でもある。後述するが、通気性の良さは豚革の大きな魅力だ。
豚革は非常に軽い。それでいて強度も高く、摩擦に強い。
これは豚の皮膚が非常にしっかりしているからで、牛革などと比べても繊維密度が高いと言われている。意外に感じる人もいるが、豚革は軽量革として世界的にも評価が高い。
財布、バッグ、靴、手袋、ジャケットなど、毎日使うアイテムにピッタリだ。
豚革は皮膚全体に均一に毛穴が通っており、そのすべてが貫通している。
このため “革の中で最も通気性が良い素材の一つ” とされている。
通気性の良さは蒸れにくさに直結し、
特に 手袋 に使われるときのフィット感と蒸れにくさは最高クラスだ。
豚革は柔らかく、触り心地も滑らか。使い始めからすでに扱いやすく、数日使えばすぐに手になじむ。
牛革のように「育てる楽しさ」は少し薄いが、その代わりに 最初から快適 というメリットがある。
豚革は国産で供給量も多いため、他の動物革に比べて価格が安い。
しかし「安価=低品質」ではまったくない。むしろ機能面では牛革より優れる部分も多い。
コスパの高さは、豚革がもっと広く知られるべき理由のひとつだ。
豚革は染料がよく染み込み、鮮やかな発色が可能。
ピンク、ブルー、オレンジなどのビビッドカラーも綺麗に仕上がるため、ファッション用途としても重宝される。
豚は日本の食文化で重要な動物であり、毎日のように消費される。その副産物である皮を無駄にせず、価値ある素材へと転換するのが豚革だ。
環境負荷を抑えた日本産レザーとして、海外のブランドからも注目されている。

もちろん、豚革にも短所や注意すべき点がある。
豚革の「三つの毛穴模様」は個性的だが、逆にこれを嫌う人もいる。
特に表面がつるっとした革を好む人にとっては、豚革は独特すぎると感じられることがある。
豚革は牛革に比べて水を吸いやすく、濡れた状態で放置するとシミになりやすい。
外使いのバッグや靴に使う場合は、防水スプレーを使うなどの対策が必要だ。
柔らかい分、鋭利な物による傷には注意したい。
ただし浅い傷は使っているうちに馴染んで消える場合が多い。
通気性・吸湿性・軽さを活かし、靴の内側に使われることが多い。
実は高級革靴でもライニングは豚革というケースが多い。
柔らかさ、通気性、耐久性のバランスが良いため、革手袋に非常によく使われる。特に作業用グローブでは定番素材だ。
軽くて扱いやすく、カラーバリエーションも作りやすいため、ファッション小物にも使われる。
日本国内のレザーブランドでも豚革製品は多い。
豚革をスウェード調に加工した「ピッグスウェード」は、軽く柔らかいアウター素材として定番。
1970年代にはアメリカでもファッション素材として人気が高かった。
豚革は日本国内での加工技術が世界トップレベルで、特に東京・浅草や埼玉の川口などの地域は豚革加工の中心地だ。
染色技術が高く、鮮やかで均一な色を出せる。
色ムラが出にくいのも日本の豚革の強みだ。
表面をスムースにする加工、スウェード加工、エナメル調加工など、様々な仕上げが可能。
用途に応じて自在に表情を変えられるのが豚革の魅力だ。
豚革は乾燥しやすいため、保湿は必須。
ただし柔らかい革なので、クリームは薄く伸ばす程度で十分。
表面に軽く防水加工を施しておくと、シミを予防できる。
通気性の良い豚革でも、湿気は大敵。
布袋に入れ、風通しの良い場所に保管しよう。
豚革は染み込みやすいため、汚れは時間を置かずに落とすことが重要だ。
豚革は単なる素材ではなく、日本の食文化・産業構造・環境意識と深く結びついた革だ。
牛革や馬革が世界中に供給網を持つのとは対照的に、豚革は 「日本国内の循環型レザー」 と言える。
また、ヴィーガンレザーや人工皮革の台頭により革の価値観が揺らぐ中、豚革のような副産物の再利用型天然素材は、サステナブルな存在として今後さらに注目されるだろう。

豚革は
個性的な毛穴模様や水対策など、注意点はあるものの、日常使いの革製品としては最適。
もし次に財布や手袋、靴、バッグを新調する機会があれば、一度「豚革」を選択肢に入れてみてほしい。
きっと、豚革の素晴らしさがあなたの毎日に寄り添ってくれるはずだ。
革研究所 札幌店
住所:札幌市北区北34条西3丁目1-7北34条ビル1F
電話番号:011-600-6858
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