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革修理ブログ
2026/01/21
革製品のリサイクル
革製品は、耐久性が高く長年使える素材として愛されてきました。しかし、鞄・財布・靴・ジャケットといった革アイテムは、使い込むほど味わいが出る一方で、破れや汚れ、型崩れが発生し、最終的に手放されてしまうケースも多くあります。
ところが近年、「捨てずに循環させる」という考えが世界的に広まり、革製品にも大きな変化が訪れています。それが “革のリサイクル” です。
本記事では、革製品のリサイクル方法、リサイクルを支える技術、世界と日本の動向、アップサイクル事例、そして革リサイクルの未来まで、総合的に詳しく解説します。

革は天然由来の素材でありながら、製造工程が複雑で、通常のリサイクルルートに乗りづらいという課題があります。
革製品は以下のように複数の素材が組み合わされています。
これらが密着しているため、紙やプラスチックのように簡単には分別できません。
革は「なめし」によって腐敗しない状態に加工されています。
特に一般的な「クロムなめし」は耐久性が高い一方、粉砕して再利用する際に不純物が多く、再資源化しにくいという問題があります。
革は使っていくうちに
などが起こり、リサイクルに向かない状態になることもあります。
革製品のリサイクル方法は大きく分けて以下の3つに分類されます。
それぞれ詳しく解説します。
最も環境負荷が少なく、広く行われているのが 「修理による延命」 です。
特に日本は革修理技術が世界的にも高く、職人による修復で“新品同様に蘇る”ケースも多くあります。
修理することで寿命を5〜10年延ばせることも珍しくなく、環境負荷削減に大きく貢献します。
壊れた革や不要革を粉砕し、再び素材として利用する方法です。
近年は以下のようなリサイクル技術が進化しています。
革製品を細かく粉砕し、天然ゴムや合成樹脂と混ぜて板状に再加工する方法です。
再生革(リジェネレーテッドレザー、リコンスティテューテッドレザーとも呼ばれる)は以下の製品に利用されます。
“本革の質感に近く、価格が安い”という特徴があり市場が拡大しています。
革を粉砕して繊維状にし、樹脂と混合して成形する技術です。
これにより、家具・建材・自動車内装など幅広い用途に用いることができます。
例:
アップサイクルとは、素材を活かしながら別の新しい製品として生まれ変わらせる方法です。
これが近年、世界的に最も注目されている革リサイクルの形です。
特に「ランドセルのアップサイクル」は日本で広く行われるようになり、人気です。
ランドセル特有の厚みや強度が、財布やコインケースに最適で、思い出を形に残す文化として定着しています。

世界の革リサイクルは急速に進化しており、多様なプレイヤーが参入しています。
大手ブランドも、使い終えた革製品の回収に乗り出しています。
世界のラグジュアリーブランドが「革資源の循環」を掲げており、新製品よりアップサイクル品が高値で販売されるケースもあります。
日本でも革リサイクルの技術開発が進みつつあります。
また、自治体が革工房と協力して“廃革を地産地消する”取り組みも始まっています。
欧州は革リサイクルの先進地域として知られています。
環境意識の高さが、革リサイクル技術の発展を後押ししています。
近年、革のリサイクルが特に注目される背景には、以下の理由があります。
革の製造には大量の水、化学薬品、エネルギーが必要です。
そのため世界的に「革を無駄にしない」という意識が強まっています。
これらに革リサイクルは直結しています。
若者を中心に
新品よりも「アップサイクル品の方が魅力的」という人も増えています。
革リサイクルが注目される一方、以下の課題もあります。
修理・アップサイクルには熟練技術が必要です。
革製品の多くは個人の引き出しで眠ったままになっています。
リサイクル工程自体が大量生産に向かず、高価になりがちです。
安全に再加工する仕組みがまだ十分ではありません。
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今後、革リサイクルはさらに進化すると予想されています。
タンパク質を科学的に分解し、再びレザーシートとして構築する技術が研究されています。
これが実用化されれば、大量の廃革が新しい素材に生まれ変わる可能性があります。
AIが革の状態を判別し
を自動で判断する未来も考えられています。
ランドセル再生が定着したように、
「思い出の革製品を新しい形に」
という個別サービスは今後拡大していくでしょう。
消費者一人ひとりができることも多くあります。
軽度の傷も早めに修理することで寿命が伸びます。
不要革製品を別のアイテムへ作り替えるサービスは増えています。
ブランドや自治体の回収ルートに出すことで、資源が循環します。

革製品は、単なるファッションアイテムではありません。
長く使うほど愛着が湧き、手に馴染む特別な存在です。
一方で、製造負荷が高いという課題もあり、
「作って終わり」から「循環させる時代」へ
世界中が大きく舵を切っています。
その中心にあるのが
捨てるはずだった革から、また新しい命が生まれる。
それが革リサイクルの最大の魅力です。
革製品を愛する人、環境に配慮したい人、サステナブルなものづくりに関心のある人にとって、革のリサイクルはこれからさらに重要なテーマとなるでしょう。
革研究所 札幌店
住所:札幌市北区北34条西3丁目1-7北34条ビル1F
電話番号:011-600-6858
営業時間:平日10~19時
修理対応エリア:北海道 札幌市全域エリア
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